おサルの裁判
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評論家の山本七平さんが、戦時中フィリピンでアメリカ軍の捕虜になって終戦を迎えたときの話しである。
山本さんたち旧日本兵はアメリカ軍宿舎へ集められ、ある教育を受けさせられた。
それはダーウィンの進化論についての講義であった。
進化論の講義が終わったあとで、山本さんがアメリカ軍将校にこう質問をした。
「ここにいる日本人はほとんどが高等学校でダーウィンの進化論などとっくに学んできた。なぜいまさら我々にわかりきったダーウィンの進化論を教えようとするのか?」
この質問にアメリカ軍将校は腰を抜かさんばかりに驚いたという。
終戦後、アメリカ軍の最大の関心事は、強かった日本人をいかに弱体化させるかということにあった。特にアメリカ人を恐れさせたのは、自分の命もかえりみずに爆弾を抱えて戦艦に突っ込んでくる神風特攻隊である。アメリカ人の分析ではその日本の強さの秘密は、天皇に対する強烈な忠誠心にあるという結論であった。
ご存知のように我々日本人は戦前の教育で、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫・ニニギのみことが葦原の地に天孫降臨し、天皇陛下はその子孫であると習ってきた。だから天皇陛下は単なる人間ではなく、人にして神である。つまり現人神(あらひとがみ)であると教わったのである。
日本人に根付いたこの「天皇教」を打ち崩すために、アメリカ軍はわざわざ講師を呼んで、山本さんたち旧日本兵にダーウィンの進化論を講義させたのであった。それに対し、「すでにダーウィンの進化論など知っている」と山本さんが言ったので、アメリカ将校は驚いたのである。
アメリカ軍将校がこう山本さんに質問を返した。
「君たち日本人はこれまで天皇は神の子孫であり、人間にして神であると言ってきた。これはダーウィンの進化論と矛盾するのではないのか?」
このアメリカ軍将校の質問に、今度は山本さんが驚く番であった。
山本さんは初めてこのとき、ダーウィンの進化論が天皇の現人神(あらひとがみ)説に矛盾することに気付いたのである。
山本さんだけでない。戦前の日本で進化論が教えられてきたが、特高の思想検閲を受けたという話も聞いたことがない。当時の日本人1億人は誰一人として、ダーウィンの進化論が天皇現人神(あらひとがみ)説と矛盾することに気がつかなかったのである。
これは驚愕の事実である。
山本さん曰く、「日本で現人神(あらひとがみ)と進化論を学んだが、それはそれ、これはこれという感じですんなりと受け入れられた。」
日本人の宗教観を如実に表している言葉である。神社の初詣、お彼岸のお墓参り、暮れのクリスマスのお祝いをいっぺんにできちゃう国民ならではの特質というべきか。
前々回の投稿で、日本人の宗教観は世界でも類まれであると述べた。この一件からも我々日本人は他の国民と違っていることがお分かりになるかと思う。
ダーウィンの進化論がすんなりと受け入れられた国は世界広しといえど、日本以外にはないのである。
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さて前置きがいつものように長くなってしまったが、本日はユダヤ教とキリスト教のファンデメンタリズム(原理主義)について検証していこう。
前々回の投稿で、宗教とは本来ファンデメンタリズム(原理主義)であると述べた。
イスラム教徒のほとんどが、原理主義者であることは、最近のイランやイラク、アフガニスタン、パキスタンなどの報道を聞いていると、なんとなく納得がいくのではないだろうか。
ところが、アメリカ人はほとんどが原理主義のキリスト教徒であると言っても、多くの読者はピンとこないと思う。
我々の多くがTVや映画などで目にするアメリカは、ほとんどがビジネスマンやセレブの人たちが闊歩するニューヨークやロスアンゼルスなどの大都会だ。そこではこれっぽっちの宗教色も感じられない。だから多くの読者はいったいどこにキリスト教原理主義者なんているの?って感じだと思う。
でもいるのである。あちらこちらに。アメリカは宗教国家といってもいいほど、キリスト教原理主義者がたくさんいるのだ。
冒頭に進化論の話をしたが、実はアメリカでは日本とまったく逆で、この進化論を受け入れるにはとてつもない苦悩と葛藤があるのである。このお話をすることによっていかにアメリカにはファンデメンタリスト(原理主義者)が多いかをお伝えしたい。
アメリカではダーウィンの進化論に関して、これまで何度ともなく繰り返されるモンキー・トライアル(おサルの裁判)というものがある。
おそらく多くの読者は驚かれると思うが、アメリカの多くの州では、ダーウィンの進化論を公立の学校で教えることを禁じているのである。なぜかと言うと、それらの州ではキリスト教ファンデメンタリストが多く、親たちが公立の学校で子供たちに聖書の天地創造と異なる学説を教えることは好ましくないと思っているからである。
ところがときどきそれらの州法に反してこの進化論を子供たちに教えてしまう(不埒な?)教師が出てきてしまうのである。その際にこれらの州法の禁止命令が憲法に抵触しているのではないかということを争う裁判に発展してしまうことがある。これがモンキー・トライアル(おサルの裁判)と呼ばれる裁判である。特に有名なものとしては、1925年のテネシー州で起きたおサルの裁判がある。
テネシー州ではキリスト教ファンデメンタリストが多いため、聖書の天地創造の記述と異なる進化論を公立の学校で子供たちに教えることは法律で禁じられていた。ところが理科の教師・ジョン・スコープスは子供たちに進化論を教えてしまったために、逮捕されてしまったのである。
この裁判は検察側に元民主党大統領候補だったウィリアム・ブライアンが代表となり、被告側にはクラレンス・ダローという当時有名な弁護士がついたため、全米が注目する裁判となった。
結果はスコープ側の敗訴となった。
しかしそれから40年たって、ソ連のスプートニックの実験成功がきっかけになり、1967年にこの法律は廃止された。
しかし、その後も同様の裁判はつづき、最近の例では1987年のルイジアナ州のおサルの裁判がある。
オジサンは初めてアメリカの多くの州で、ダーウィンの進化論を教えることを法律で禁じているということを知ったとき、非常にショックを受けた。
これはイスラム世界の宗教国家ではない。自由の国、アメリカなのだ。それまでアメリカという国は、なんでも自由で科学も含め最先端にある国だと思っていた。だからこのような宗教による学問の規制があるとは信じられなかった。
ソ連のスプートニックショックがあってから、宗教よりも科学を優先しなければならないという機運が高まり、これらの反進化論法は撤廃されるようになったが、それでもいくつかの州では、依然として進化論を禁じているのである。
このことから見ても、いかにアメリカにはキリスト教原理主義者が多いかがおわかりになるかと思う。
石を投げれば原理主義者に当たるってくらい、アメリカには原理主義者がたくさんいるのだ。
2004年11月のCBSの調査では、国民の55%が聖書の天地創造を信じているという。
キリスト教にはイスラム教のような戒律がない。
だから食事をしていて豚肉を食べないとか、一日5回の礼拝が義務付けられているとかといった戒律がないので、外からみて原理主義者であることがわからない。しかし確実にキリスト教原理主義者は多数存在する。CNNなどのTVにでてくるレポータやアンカーたちにも確実に原理主義者がいるはずである。
聖書ではアダムからイエスまでの系譜が克明に記述されている。
アダムは何歳まで生き、その子セスはアダムが何歳の時に生まれ、何歳まで生きた…と言う具合に延々と記述されている。これらを計算すると神が天地創造を行ったのはいつころかということが正確にわかる。神がこの世界を造ったのは紀元前4004年である。
つまり今から約6000年前にこの宇宙と地球ができたことになる。
ちなみに現在の宇宙物理学では、地球は約30億年前にでき、宇宙の始まりであるビッグバンは約150億年前に起きたとされている。これは遠くにある星ほど写真を撮ると、赤く映って見えることから、遠くにある星ほど光のスピードで我々から遠ざかっていくことがわかったからだ。これを逆計算すると宇宙ができてどれくらいたったかがわかるのである。
宇宙物理学で計算された150億年と聖書が述べる6000年の宇宙の年齢…。この違いがどれほどあるか。その違いをわかりやすくするために、仮に150億年を1年の長さにたとえて見ると、6000年の長さはわずか30秒足らずになる。一年の長さと、たったの30秒弱。それほど宇宙物理学でいう宇宙の年齢と聖書の年齢はかけ離れているのだ。
それにもかかわらず、これらのファンデメンタリストは、なんども繰り返すが、天地創造も含め、聖書に書かれている一字一句が本当にあったこととして信じている人たちである。
これはユダヤ教徒についても同じことが言える。
ほとんどのユダヤ教徒も旧約聖書に書かれている一字一句信じている。
アインシュタインを筆頭に、医学、化学、物理学の分野でノーベル賞を取るユダヤ人は非常に多い。なんと、ノーベル賞受賞者の5人に一人がユダヤ人だ。(これは驚異的な受賞率である!)そして、これらのユダヤ人のほとんどが敬虔なユダヤ教徒なのである。
かつてノーベル物理学賞をとったユダヤ人の科学者に、小室直樹さんという学者がこう質問した。
「あなたは本当にこの世界がわずか6000年前にできたと信じているのですか?」
するとこの物理学者はこう答えた。
「もちろん信じてます。当たり前でしょう。私はユダヤ教徒なのですから。」
これぞ原理主義の真髄 …。
我々日本人は初詣とクリスマスをいっしょに祝っちゃう国民なので、この原理主義というものがよく理解できないのであるが、読者のみなさんはなんとなく実感としてつかんでいただけただろうか?
このようにこの世界のほとんどの事象は、ユダヤ教徒、キリスト教徒そしてイスラム教徒の原理主義者によって動かされている。そして彼らの宗教は彼らの思想および行動を意識的または無意識的に規定しているのである。
このことを実感としてつかんでおいてほしい。そうすることによって、皆さんの身近な外国人との付き合いから国際紛争にいたるまで、目からうろこが落ちるように、よ~く見えてくるようになるのである。
そうそう、アメリカでもっとも権力のある原理主義者の話もしておこう。
アメリカでもっとも権力のある原理主義者といえばブッシュ大統領である。
彼は敬虔なファンデメンタリストである。そして彼の右腕のライス国務長官も同様にファンデメンタリストである。彼らはホワイトハウスの一卵性双生児といわれるが、深い宗教の信仰を通じて信じあっている仲であると言われている。もちろんこの二人も天地創造は神によって6000年前に行われたと信じている人たちである。
こう考えると、ブッシュ大統領があくまで妊娠中絶法や同性愛者の婚姻に反対する理由がお分かりになると思う。
彼は単に人道的にまたは道徳的にこれらに反対しているわけではない。
それらは聖書の記述、"Have many children, so that your decendants will live all over the earth(創世記1章26節)" と "No man is to have sexual relations with another man(レビ記18章22節)に反する行為だから反対しているのである。
こんな風に聖書やコーランに何が書いてあるかを知ってくると、身近なことから国際問題にいたるまでよくわかってくる。タイムやニューズウィークを読んでいておもしろいように理解できるようになるのである。
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あとがき)
おつかれさまでした。
どうですか?宗教とは本来原理主義であるということが実感としてわかってきましたでしょうか?
次回は、多くの反進化論法の廃止のきっかけとなったスプートニク・ショックとそれに続くガーガーリンショックを補足します。
宇宙開発に遅れをとったアメリカは人類を10年以内に月へ送るというアポロ計画を打ち立てます。しかしこの背景には宗教が関わっていることを日本人はあまり知りません。「なんで、科学的なアポロ計画とキリスト教が関係あるの???」なんて、声が読者から聞こえてきそうですが、実は大有りなんです。人類を月に立たせた60年代のアメリカの国家プロジェクトというべきアポロ計画にキリスト教がどのように関わったか。その思わぬ展開を書こうと思っています。
それじゃ、また次回よろしくね。バイバイ!
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オジサンお薦めの本)
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空気の研究
皆さんも「空気」で動かされてしまうと感じることはないだろうか?実はこれは日本人独特の文化であるのだ。そしてこの「空気」が日本社会を動かしているといっても過言ではない。この日本独特の「空気」を学問としてはじめて研究したのが山本七平氏である。
日本人とユダヤ人
イザヤベンダサンというペンネームで山本七平氏がはじめて30年前くらいに書いた本。日本人は水と安全はタダだと思っているという言葉が当時社会にショックを与えた。この本を読むとユダヤ人が安全をどのよう考えているかがよくわかる。
A BRIEF HISTORY OF TIME
車椅子の物理学者として有名なホーキング博士が、宇宙の始まりとその後の発展をわかりやすく教えてくれる…と言いたいが、かなり難解。うわべ読みでざっくりと内容をとらえることが大切。英検準1級以上の方にお薦め。
ユダヤ世界のすべて
現代物理学の父・アインシュタイン、社会主義経済の父・マルクス、アローの背理で有名な経済学者・アロー、精神医学の巨人・フロイト等…。学術の分野でのユダヤ人の活躍は驚異的である。この本によってユダヤ人の歴史から現代にいたるまでの足跡を学ぶことができます。

そういえば、ガリレオの名誉が回復されたのは1985年とごく最近のことなんですよね^^;
えぇぇ~、(今まで信じてなかった人たちって)変な人たちぃ~。と当時は思ったものですが、う~ん、それほどまでとは…。
ライスさんもあんなに切れ者でも、原理主義者なんですね。それは知りませんでした。
それにしてもどうして日本人は規範なくして生きていけるんだろう…。とまたこの国民性の不思議を思うのでした。
逆に、今の状況ですと、ヒトラーみたいな人が出てきたら一億総洗脳されちゃいそうで怖いんですが。
いつもお疲れ様です。
投稿 avyakta | 2007年9月16日 (日) 11時58分
avyaktaさん
いつもコメントありがとうございます。
>ガリレオの名誉が回復されたのは1985年とごく最近のことなんですよね
へぇ~、そんなことがあったんですか。400年もたってから名誉が回復されたのでは、さぞかし草葉の陰でガリレオも驚いていることでしょうねぇ~。
>どうして日本人は規範なくして生きていけるんだろう…。とまたこの国民性の不思議を思うのでした
海外の場合は宗教が規範となっていますが、日本では道徳教育だと思います。昔から道徳というものは家庭でも学校でも教えられてきたと思うのですが、最近は道徳教育というものが軽視されているように感じます。結果として社会全体ではかなりのモラル低下が起きているような気がします。
>今の状況ですと、ヒトラーみたいな人が出てきたら一億総洗脳されちゃいそうで怖いんですが
まったく同感です。
でもavyaktaさんのように危機感を持っている日本人は少ないと思います。たいがいの日本人はいまの日本は民主主義だし、憲法によって基本的人権が保障され、三権分立が行われているから、独裁者が出てくることがないと安心しているのではないでしょうか。
ところが歴史をみると、独裁者というのは民主主義あるいは民主制の中から出現するんですよね。シーザーもナポレオンも共和制(民主制)の中から生まれました。ヒトラーは当時最高の民主主義的憲法と言われたワイマール憲法下で独裁者になったのです。
彼らが今の日本に現れたら、独裁者になるなんてチョチョイのチョイだと思いますよ。
戦後60年、日本にかれらのような独裁者が現れなかったのは、幸運(?)にもヒトラーのようなすごい才能を持った政治家がいなかったからだろうと思います。とにかくヒトラーは政治、経済、軍事の天才でした。
特に、これはあまり強調されていないことですが、ヒトラーの経済センスは抜群でした。当時世界中の国々が未曾有の不況下でのた打ち回っているときに、ヒトラーのドイツだけがいち早く不況から脱し、好景気だったのです。
ヒトラーについては書きたいことがたくさんあるのですが、書き出すと一つのブログ記事の分量を軽く越えてしまいそうなので、いずれ機会を見てお話したいと思います。
投稿 かいちゃん | 2007年9月16日 (日) 19時53分
ダーウィンの進化論のアメリカでの軋轢は聞いたことがあるような気がします。今年の春頃のニューズウィークの世論調査で、「『米国人の半数近くは「神が人類を創造した』と考えていることが分かった。」とありましたね。この記事を(直接には読んでいないのですが)耳にしたとき、少し寂しさ見たいな感覚を味わった気がします。クリスチャンにしてみれば、聖書に書いてあることを信じて読むか読まないかの問題というのですが、科学が絶対と信じている自分には非常に抵抗があります。
他にも書きたいことがいっぱいあるのですが、考えがまとまりません。(泣)
投稿 タクト | 2007年9月16日 (日) 23時32分
タクトさん
毎回コメントありがとうございます。
>少し寂しさ見たいな感覚を味わった気がします
その気持ちよくわかります。
私もアメリカの人たちが天地創造やキリストが行った数々の奇跡を本気で信じていると知ったとき、なんか違和感のようなものを感じました。これはインドやイラク、パキスタンではない、先進国のアメリカなのです。そのような原理主義者が多い国であるとは驚きでした。
そして気がつきました。むしろ私たちのような宗教感覚の国民は世界的に見て稀であると。
私たちはけして無神論者ではありません。仏教も信じれば、神道の神様も信じています。でも世界ではこのような国民はいないのです。アメリカでいうと、熱心なキリスト教徒かいっさいの神を信じない人か。1かゼロのどちらかで、私たち日本人のようにその中間がほとんどいないのです。(もちろん、若干の例外はあるでしょうが…)
彼らからすると宗教を持つということは「契約」結ぶという感覚のようです。モーゼの十戒を刻んだ石版をcovenant(契約)と言います。神の言いつけを守れば、神は一族の繁栄を保証してくれる。つまり神と契約を結んで履行するかどうかの問題のようです。だから逆に日本人のように神と契約を結んでいるような結んでいないような行動は、彼らからするとどっちつかずで不思議に見えるようです。
彼らは契約を結ぶ(敬虔なキリスト教徒になる)か、契約を結ばない(無神論者になる)のいずれかであって、その中間はないのです。
神様はなんかいいことをしてくれるんじゃないかなぁ~って日本人は思っていますが、彼らからするとその前に契約を果たさなければならないという感じのようです。神様のご利益を受けるには、けっこう厳しいんですね。
欧米の企業と協力関係を結ぶと、分厚い契約書を作って持ってきます。細かなことまで規定してあり、驚かされます。欧米は契約社会というのは聖書からきているのでしょうね。
投稿 かいちゃん | 2007年9月17日 (月) 12時11分
ず~っと前のTIMEの記事に「インテリジェント・デザイン」に関するものがあったのを思い出しました。
生命の誕生には何か超越的な意思が働いていたはずだ、っていうものですが、
あれは、最終的には裁判で敗れてしまったキリスト教原理主義者の偽装工作だったんですね~。
そういう理由であれば、バリバリ原理主義者のブッシュ大統領が「インテリジェント・デザインを公立学校で進化論と一緒に教えるべき」と語ったのも、倫理的・宗教的な問題の象徴のような胚幹細胞の研究に拒否権を発動したのもうなずけます。
ところで、かいちゃんさんオススメのFit For Lifeでは、人間を「元を正せばゴリラ」扱いしてましたが、ああいうのは素直に受け入れられてるんでしょうか。
投稿 はなぶさ | 2007年9月18日 (火) 18時11分
はなぶささん
貴重なコメントありがとうございます。
アメリカではダーウィンの進化論をめぐっていろいろな裁判があるのには驚きます。
現在の裁判の流れでは、創造論者たちは劣勢なのでなんとか挽回しようと、あの手この手をつかって必死ですね。それだけ進化論を受け入れるということに葛藤があるということなんでしょうね。
それに比べると、日本では人間がサルから進化したなんてとんでもない!って騒ぐ人はほとんどいません。ましてや裁判沙汰になるケースは皆無です。日本ほど進化論がすんなりと受け入れられた国はめずらしいのではないでしょうか。山本七平さんがいったように、それはそれ、これはこれって感じで疑問を持たずに受け入れられるのは、ある意味柔軟性ということなのでしょうか…。
たしかに fit for life では、人間はサル科に入るので、もっとも適した食べ物はフルーツであると言っていました。はなぶささんに指摘されるまで気がつきませんでしたが、この記述なども彼らが読んでいて、「ウッ!」っと一瞬立ち止まってしまうような葛藤があったかもしれませんね。私がすんなり読めてしまったところが日本人なんですね。気がついていればブレンダンに聞いてみたのですが残念です…。
投稿 かいちゃん | 2007年9月18日 (火) 21時13分